

著名な卒業生が多いこともあり、音楽教室も音楽家になるための専門教育の場と認識されています。
しかし音楽を学ぶことにより個性が伸ばされ、人格形成に素晴らしい影響を与えることは、意外に知られていないように感じます。
たとえば「音楽教室に通いだしてから、人の話を真剣に聞けるようになった」
「はっきりと表情に違いが出てきた」。
これらは保護者の方々から、実際によく聞くお話です。
なぜこうした嬉しい変化が起きるのでしょうか。
理由はひとえに、桐朋独自の教育手法に尽きると考えています。ソルフェージュの本質をとらえた音楽への理解、あるいは聴音重視のカリキュラム。
音楽とはコミュニケーションの芸術であり、聴き手を意識して初めて成り立つもの。そうした考え方がすべての根底に流れているからこそ、「まず聴く、そして自分を出す」という成長が期待できるのです。
さらに「しつけや挨拶」といった人間としての基本的な育成も、先生方が力を入れている部分です。これは全国27ヶ所、どの地域の音楽教室にも共通しています。
興味深い事例を挙げると、桐朋の学生は「耳が良い」者が多いので、外国へ留学しても語学が障壁になるケースは少ないようです。
実際、上達はかなり速く、半年ほどで流ちょうに話す人も見受けられます。また幼い頃に身に付けた、聴く姿勢や表現する楽しさは、社会に出ても普遍の財産として残ります。
たとえ音楽家の道を歩まなくても、必ずやより豊かな人生へと導いてくれることでしょう。
音楽とは生きる術のひとつ。
最後になりましたが、この言葉を、すべての保護者の方々に贈らせていただきたいと思います。
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